B級ライブハウスに出没するお兄様お姉様方はなぜ写真を撮るのが下手なのか?

2022/07/23

 

 自分がライブに行くようなアーティストは今現在あんまメジャーじゃないこともあり、イベント会場のライブハウスがかなりちまっこいハコだったりする。

 路地裏の建物の地下にあり、ステージには1人が立てるスペースしかなく、客席は10人入ったらやっと、ライブハウスというより知られざる飲み屋の延長みたいなところもあったりするわけ。

 それ自体は決して悪いことじゃない。アーティストと距離が近いのは嬉しいし、狭いコミュニティと狭い室内だから初対面の人とでもすぐお喋りできる。あまり若い人がたくさんいてキャピキャピしたところは萎縮しちまう自分なので、歳の離れた人達の中で一人黙ってちびちびジンジャーエールでも飲んでた方が落ち着ける。

 そういうところは前述の通りアーティストとの距離感が近く、ライブ後は持ってきたお土産やお手紙やお花を直接渡すことができるし、ちょっとしたお話をしたりサインを貰ったりもできる。それとこれはアーティストによるかもだけど、あたしが推してる人は頼めば無料でツーショットを撮ってくれる。これすごく嬉しいよね。そのため近くにいた人にスマホを渡して写真お願いしますと頼んだりする。

 それがさぁ〜〜〜下手なわけよ

 今まで結構そういう機会あったけど、第一にまずピントが合ってたことが無い。iPhoneカメラのスペックの問題でゎ?かもしれんが、大抵被写体タップして焦点合わせるじゃん。それが無い。

 第二に角度。アオリ気味の角度で撮られてしまって「アレッあたしってこんな太ってました!?推しに会うために痩せてきたんだけど!?」とか「アレッ推しって最近こんな太ってたっけ!?」とか、逆にフカンすぎて「アレッあたしの推しって顔でかいな!」ってなる。いや写りがアレなのは自分のスタイルが悪いこともあるんだけど、例えば一緒に出掛けると1日で100枚はバシャバシャ撮りまくる同い年の友達がいて、彼女に撮られた写真で特にそんなこと思ったことがないんよな。やっぱ撮り方で変わることあるよ。ライブハウス内の薄暗い空間だから多少は仕方のねー話だし、もちろん自分は自信を持てるような顔も体型もしてないっつー前提で、その上でウワ映えてね〜〜〜あたしも隣にいる推しも〜〜〜ってことね

 

 こういう趣味をしてるので多少は知り合い(アラフィフ~アラカンが主)もできるし、彼らとインスタやなんかで繋がったりもする。ライブじゃなくても日常の写真を上げてる人のそういうのを見る。基本無加工。もしくはフィルターかけすぎて実態無くなってる。前者は加工というものを知らずアプリも入れてない、後者は慣れないもの使うからあーあ、というかんじで。(ピントとアングルが微妙なのは言わずもがな全てにおいての共通項)

 結局携帯に慣れてるか否かなんよな。でもさ〜歳行ってても使いこなせる人は大勢いるし、お洒落に映えさせてる人だっているよね(これは少数かもだけど)。映えしか意識せずスイーツの写真撮ったら食べずに捨てる、みたいな典型的な"最近の若いモン"になってるつもりはないけど、ああいうお兄様お姉様方って無頓着な方多いす。写真に対してもsnsに対しても。

 おじさんってインスタにメシの写真ばっか上げるじゃん?あれよあれ。特に有名店だとかフォトジェニックな見た目のものだとかじゃないし、美味しそうに撮れてるとかでもないんだけど、あれ本人は日記のつもりで上げてるからね。いや別にどんな使い方してもいいんだけどさ。でも明らかに食べかけだとか箸が汚れてて食べた痕跡バッチシだとか食べ終わったあとの器の写真とかはンンン〜...ってなるじゃんね。

 

・"映え"という概念、綺麗に撮ろうとする意識がそもそも無い

snsに慣れておらず撮った写真を綺麗に演出したいという欲と発想が無い

 これが彼らに対しての個人的な考察。散々書いたけどこれは決して批判じゃないし悪いことだとも自分は思ってなくて、彼らのかわいい部分であって微笑ましく感じている。変に飾り立てず演出をせず。

 あたしが同族嫌悪する対象であるいわゆる"レトロ好きな若者"は、「むかしのものが好きなワタシ♪」を演出しようと必死になって聴きもしねー少年隊のEPをイーゼルに立てて写真を撮るじゃん(偏見)。(なおレコードプレーヤーを持っていないので聴かないという以前に聴けない)(プロマイド感覚でレコードを買うので聴けなくても特に問題はない)(高いという理由でレコードプレーヤーを所持していない。なのでレトロ趣味に高額な金をかけるほどの情熱はない)

 昔好きだった!まだ好き!だからライブ行く!くらいの、直行的な"好き"や"やりたいからやる、わからないものはやらない"。これって上の世代ならではのシンプルな情熱。見習うところあると思う。

 つーか赤の他人とアーティストのツーショなんか調整して綺麗に撮ってやる義理は無いし当たり前くない?あたしは本日もピントのブレた推しとのツーショを思い出としてGoogleフォトに保存するのです。