街角茶論

2022/06/26

 

 前に書いた記事( ハズレの日 - 懐かしがり屋 )で立ち寄って閉まってたお店にリベンジ来訪した

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 街角茶論

 

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 屋根の看板は比較的新しくて、明朝体が逆にエセ昭和感を醸してるように見えた(偏見)んだけど、年季の入ったサインだと良く見えるわね

 レトロをデザインによって再現しようとしても本当の古めかしさみたいなものが無いと紛いものに見えてしまう。性格悪いからそういうとこ見ちゃう。


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 内装

 一歩店内に足を踏み入れた瞬間大当たりを確信(偉そう)

 凝った椅子のディテール、大理石チックなテーブル、純喫茶のお手本のような薄暗さとほんのり暖色ランプ。猛暑の屋外から一変、世界は涼しい街角の隠れ家。

 

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 煙草の自動販売機!こんなのが店内にある光景は初めて見たぜ。だいぶ古そう。すき

 ドリンク用?の冷蔵庫は厨房でなくお客さんのスペースに置いてあり、注文を受けたマスターがカウンターの中から出て取りに行ってる姿が見受けられた。

 お店のサイト( 街角茶論 オフィシャルホームページ トップページ)によると'79年開店らしい。新しくてのっぺりしてたのは看板だけで、内装は細かいところまで当時を感じさせる名残があって感動。70年代が触れられる空間なんて早々あるもんじゃあないよ


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 特に目を引かれたこの一角。他の席には無いシャンデリアと大きな絵。スイートルームか?

 小さな窓が極力外の世界からの景色や日光を遮っていて、ここにいる間は外界から身を潜ませていられるなという安心感。

 純喫茶って安心感よな...


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 お手洗いであっても世界観がちゃんと保たれてるお店は例外なく最高の法則


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 頼んだのはバナナパフェ、¥550。大きなバナナがでーんとある上にホイップクリームとカラースプレーが乗って、底にはみかんとバニラアイスとシロップ。喉が焼けるような甘さのシロップが最高。またこの器がでかくて、底の奥まで入り込んだ溶けたアイスをスプーンでえぐって舐めた。いやしんぼ。

 というかブレンドコーヒーが¥300の時点でかなり良心的で惚れちゃった

 

 常連らしいおじさま2人が世間話に花を咲かせるのに聞き耳を立てる。近所の人たちが気軽に来てお茶を飲みながらおしゃべりをする、『街角茶論』ってその名の通りなお店だな〜って。

 お洒落なカフェだとどうしても映えを意識するし、せっかくお洒落なところだから自分もめかし込んで入らなきゃいけないみたいな気を張る必要性があると個人的に感じてるし、友達とお出かけするときとかに思いきって入りたい場所だと思ってるんだけど。純喫茶は一人でふらっと来てマスターやママとコミュニケーション取ってコーヒー飲んで物思いに耽って、自分の部屋以外での数少ない真の意味でリラックスできる場所だ。初めて来たのにリラックスできるってちょっとおかしいかもしれないけど、自分にとってはそうだなって、このお店の存在で気付きました

 

 メモ:

 どこにも書いてないしお店のサイトにも載ってないけど月曜定休でお昼~夕方まで(アバウト)だよ!